町田ヒルズハウスプロジェクト 町田小山ヶ丘で暮らし続けるしくみをつくる会

第7回
町田小山ヶ丘で暮らし続けるしくみをつくる会の様子

町田ヒルズプロジェクト『東京版CCRC』
住み慣れた場所で自由に自分らしく

元気なときから最期まで自分らしく暮らすことのできる「サービス付き高齢者向け住宅」が町田小山ケ丘(最寄り駅は、横浜線淵野辺駅、京王線多摩境駅)に計画されています。
2300坪の敷地内には、学生やファミリー向け住宅、地域に開かれた食堂や多目的ホール、介護事業所なども予定され、さらには大学と連携して「いつまでも学びが身近にあるコミュニティ」づくりも企画されています。
当事者の立場から考え、提案する都市郊外でのコミュニティづくりと安心の住まいのしくみづくり―ぜひ、あなたも一緒にかんがえませんか。ご参加をお待ちしています。

完成イメージ

開催日
2015年7月25日(土)
時間
14時~16時
参加者
46名
プログラム
・町田ヒルズハウスの間取りについて(+NEW OFFICE 近藤創順さん)
・浅川澄一さん 
首都圏で暮らし続けるために
~地方創生の流れ、日本版CCRCを首都圏住民の立場から考える
・袖井孝子(コミュニティネットワーク協会会長)
日本版CCRCと大学連携の可能性
・部会についてのお知らせ

大学と高齢者~アメリカの事例から~

袖井孝子さん
(当協会会長・シニア社会学会会長)

町田ヒルズハウスプロジェクトの特色は、大学と連携して高齢者住宅をつくるという日本で初めての試みです。

桜美林大学は、日本で初めて老年学の大学院をつくった大学であり、老年学研究の素晴らしい先生方がそろっているうえに、加齢発達研究所もあります。ご入居を考えている方は、大学と協力しながら大学の持つノウハウやサービスを使い、これから大学生活を楽しむという新しい希望をもっていただきたいと思います。

大学と高齢者とのリンクが一番初めに行われたのは1970年終わり、米国の東海岸の6つの大学がエルダーホテルを始めたのがきっかけです。夏休み期間中空いている施設を使い、そこに高齢者を泊めて夏期講習を行う試みを始めました。スクーリングという出前授業や収録した授業をテレビで流す放送大学のような形態もあります。

また高齢者は大学病院を安く利用し、大学側は高齢者のデータを継続的に集めて研究に生かし、学生はインターンシップやボランティアをするというギブ&テイクが成り立っていました。

日本でも1980年代に同様の試みがスタートしましたが、なかなかうまく軌道にのらなかったのが実情です。日本では昨今、定年退職者、高齢者の大学入学が増えています。高齢者側の「学びたい」というニーズ、少子化の中で人を集めたいという大学側のニーズがあります。

最近、よくテレビや新聞で目にするCCRCですが、CCRCとは「Continuing Care Retirement Community」の略で、元気なときから入居し、要介護になっても住み続けるというコンセプトです。元々は米国発祥で、大学と連携してそういう町をつくったり、大学を中心にして高齢者と多世代が暮らすという、よい関係ができています。日本版CCRCの狙いは、地域づくり、まちづくりです。住み慣れた地域での移動も含め、高齢者にも大学で学んでいただき地域をもう一度活性化したいということです。

袖井孝子さん(当協会会長・シニア社会学会会長)

地方に行かず東京で暮らし続けるためには?

浅川澄一さん
福祉ジャーナリスト元日本経済新聞編集委員)

去る6月民間有識者でつくる日本創成会議(座長・増田寛也元総務相)が東京など1都3県で高齢化が進行し、介護施設が2025年に13万人分不足するとの推計結果をまとめ話題になりました。首都圏にいる高齢者は、地方へ移住しなさいという話です。これはこれまで厚労省が唱えてきた「Aging in Place」、どんなに歳をとっても住み慣れた場所で暮らし続けましょうという政策の基本原理とは相反しています。

実際に地方の受け皿となる41の都市が発表され、そこに交付金が投入され、これは国の流れになりつつあります。地道に地域で在宅サービス、在宅ケアに取り組んできた人たちや、その人自身の尊厳や憲法に保障された住まいの自由、移動の自由を無視して、強制的に疎開させようというのはおかしいのではないかという議論もあります。

この問題は、延命治療の問題と絡んでいます。日本ほど、一刻一秒生きながらえさせるための医療が行われている先進国は外にありません。代表的なのは、胃ろうで40万人がいる。無理な治療をしなければ、ベッド数は足らなくなりません。考え方を変えれば、脱延命治療です。では、地方に行かずに東京でどう暮らし続けたらいいのか。現場から利用者の声を上げることにより、前向きに変わりつつある現状です。終末期医療の問題や地域包括ケアが充実すれば、状況は変わってくるのでないでしょうか。

国交省は新しいモデルとして拠点型サ高住を広げようとしています。介護保険の在宅サービス「定期巡回・随時対応訪問介護看護(24時間訪問)」と「小規模多機能型居宅介護」の事業所、それに医療系「在宅療養支援診療所」と「訪問看護ステーション」の4つサービスがあることで、その場所に住んでいる人も地域の人も24時間安心して医療・介護を受けられるようになります。

浅川澄一さん福祉ジャーナリスト元日本経済新聞編集委員)

参加者からの質問!

■町田ヒルズハウスのセキュリティはどうなっているのか心配なんですが…。

今回の町田ヒルズハウスプロジェクトの設計は、オートロックなどは想定はしていません。
もともとのコンセプトは、高齢者住宅、学生や一般住宅が併設する中で、多世代交流の場を実現することです。地域の方にも食堂や集会室を開放し、自由に使っていただきたいと考えています。最低限の防犯的なことは必要と考えていますが、暮らしている人たちが互いの関係性を築いていくことで、見守りの機能がつくられていきます。このようなコミュニティが育まれていくことが大切なことだと思います。

■他参加者の声

セキュリティをいるか、いらないかという全部一律に考えるのではなくて、オプション的な考え方はできませんか。セキュリティも非常に心配性の人、うちはいいよという人と差があるのは当然です。それぞれの要望に合わせたオプション的な選択の幅があるといいと思います。

第7回を終えて

今回は、ゲスト2名をお迎えをしてとても貴重なお話をうかがいました。「いいお話だったわ」ということで終わらせるのではなく、「自分だったら大学との連携のある暮らしをこんな風にしてみたい」等、自分の身に引き寄せて考える場にしていきたいです。第7回町田つくる会の7月25日の夜は、町田ヒルズハウス計画地近隣の中村町内会の夏祭りに参加。いつもスーツ姿でお会いする方も、この日ばかりは首にタオルを巻いて焼き鳥を焼かれていました。この地区は人口も増えており、たくさんのお子さんが来られていて、かわいらしい浴衣姿と賑やかな声が響く夏の夜を満喫しました。

スケジュール

桜美林ガーデンヒルズオープン記念 ランチ付見学会

【日時】
4月26日(水)
5月13日(土)
5月25日(木)
6月6日(火)
6月25日(日)
【集合】
11時50分 JR横浜線「淵野辺駅」改札口 
*淵野辺駅から現地までは神奈川中央交通の路線バスを利用します。(交通費実費)

【お申込み・お問い合わせ】
■桜美林ガーデンヒルズ
0120-703-706(受付時間9:00~18:00 土日祝日のお電話も承ります)
■高齢者住宅情報センター
0120-352-350(受付時間月~金10:00~17:00 土日祝日はお休みです)

桜美林ガーデンヒルズから見える風景

桜美林ガーデンヒルズから見える風景

尾根緑道

尾根緑道

建設中の現場北側高台を歩く

建設中の現場北側高台を歩く

工事中現場を見学

工事中現場を見学

南側から見たD棟とA棟

南側から見たD棟とA棟

模型を見ながら説明会

模型を見ながら説明会

桜美林大学訪問記

  • 桜美林大学訪問記・CN協会広報室編

つくる会レポート

開催中の「町田小山ヶ丘で暮らし続けるしくみをつくる会」各回のレポートです。
毎回様々なテーマのもと、たくさんの皆さんにご参加いただき、その魅力についてディスカッションしています。

  • 第1回町田小山ヶ丘で暮らし続けるしくみをつくる会の様子
  • 第2回町田小山ヶ丘で暮らし続けるしくみをつくる会の様子
  • 第3回町田小山ヶ丘で暮らし続けるしくみをつくる会の様子
  • 第4回町田小山ヶ丘で暮らし続けるしくみをつくる会の様子
  • 第5回町田小山ヶ丘で暮らし続けるしくみをつくる会の様子
  • 第6回町田小山ヶ丘で暮らし続けるしくみをつくる会の様子
  • 第7回町田小山ヶ丘で暮らし続けるしくみをつくる会の様子

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